2021-11-30

人間社会に一石を投じる バンクシ―展 天才か反逆者か 広島エディション

風で飛んでいく赤いハート型の風船に向かって手を伸ばしている少女、『風船と少女』が迎えてくれました。


11月6日からひろしま美術館(広島市)で開催されている「バンクシ―展 天才か反逆者か 広島エディション」に来ました。

バンクシーは、イギリスを拠点とする匿名のアーティスト、路上芸術家、政治活動家、映画監督。社会批評の作品は、世界各地のストリート、壁、都市の橋梁に残されています。


2004年に製作した偽札の「ダイフェイスド・テナー(Di-faced tenner)」。「ダイアナ元妃の顔をした10ポンド札」という意味があり、本来エリザベス女王の顔が描かれているはずの10ポンド札に、代わりにダイアナ元妃が印刷。「バンク・オブ・イングランド」が「バンクシー・オブ・イングランド」とすり替わっています。


会場は、作品を鑑賞する人が絶え間なく続きます。


2002年にバンクシーとグリーンピースがコラボレーションした作品です。セーブ・オア・デリート。ジャングル・ブックに登場するキャラクターが縄で縛られています。覆面をした人が手に持っている斧。森林伐採かそれとも、動物の絶滅か。社会風刺の作品は、想像を掻き立てます。


バーコードの形をした檻を破り出た野生のヒョウ。自由主義経済の中で売買されている野生動物か自然破壊か。人間社会に一石を投じた作品でした。


作品は撮影自由。来場者は思い思いに作品を撮影していました。




改めて「バンクシ―展 天才か反逆者か 広島エディション」は12月5日までひろしま美術館で開催されています。

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 広島ブログ  ふくおかひろし幸か福岡かふくおかひろし email:blogger@fukuoka.am

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