2014-12-20

版画家斎藤清 日常の作風に親近感

 「♪伝えておくれ 12月の旅人よ」と口ずさみながら、今日は福島県の豪雪地帯、会津地方にブラリ。
 
 そこに町営の「斎藤清美術館」があったので立ち寄った。

 常設展に加え企画展「斎藤清 版画 猫図Ⅲ 凝視する猫たち」を開催。猫をモチーフとした版画が展示してあった。

 常設展では、版画技法を分かりやすく説明。恥ずかしながら、版画で123/200と記入されているリミテッドエディションは、何番目に刷ったものという順番を表すものではないことが分かった(笑)

 窓がキャンバスとなった白い雪原も、美術館所蔵の即品に見えるほど印象的な光景だった。
 近くにある「斎藤清アトリエ館」にも。斎藤が親戚宅に定住したとき7部屋を増築。経営した美容院をアトリエ館として公開している。

 斎藤はこの辺りの風景を版画として残している。窓から見える光景もが野間々作品となっていた。

 日常の光景がそのまま作品として残っていた。背伸びをしない日常の作風に親近感を覚えた。


 斉藤清は明治40(1907)年福島県会津坂下(あいづばんげ)町生まれ。父親の仕事の関係で北海道夕張へ移住。その後、親戚のいる会津柳津町に定住する。
 昭和23(1948)年、進駐軍高官夫人による若手日本人芸術家の支援を目的とする展覧会、サロン・ド・プランタン展で受賞したのを皮切りに多くの栄誉に輝いた。平成7(1995)年、国の文化功労者に顕彰される。平成9(1997)年、永眠。享年90歳。


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