２年前、石と賢治のミュージアム（岩手県一関市）を訪れると、「猫の恩返し」で原画を担当した山田伸一郎さんが「山田伸一郎絵画展 マージナル」の準備をしていました。
秋の祭りをテーマとした「秋」。奥多摩の様子を描いた作品は、日本の原風景とジブリの香り、心の片隅に残っている懐かしさを感じる作品でした。
山田さんは、猫の恩返しをはじめ、千と千尋の神隠し、ハウルの動く城、ゲド戦記、崖の上のポニョなど、数々のジブリ作品を手掛けられ、現在は若手の育成にも力を注いでいます。
本日８月24日（金）に劇場公開された「ちいさな英雄－カニとタマゴと透明人間－」。短編ストーリー「カニーニとカニーノ」では原画を担当。このほか、この夏公開の３作品の制作も携わり精力的な活動をしています。銀幕で出会えるチャンスにちょいと期待も。
宮沢賢治が東北砕石工場を見つめる作品「石と賢治のミュージアム」。童話「銀河鉄道の夜」と宮沢賢治が勤務した工場を見つめる姿は、幻想的な作品でした。
「石と賢治のミュージアム」の前身、東北砕石工場は、宮沢賢治が晩年を過ごした場所。没後発見された「雨ニモマケズ」は、この場所で書かれました。
技師として、営業活動で走り回っていたころに書かれたメモですが、慣れない仕事に決意を新たにしたのでしょうか。
真剣なまなざしに、絵画展の会場はピンと張り詰めた空気。見る人に夢と希望、ロマンを具現化する山田さんのペン先に作品に対する情熱が伝わってきました。
２週間前のハウルの動く城を見逃したのでちょいと後悔しています。
２年前の記事は
https://fortunehills.blogspot.com/2016/09/blog-post_23.html
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次週８月31日の金曜ロードShow!は、米林宏昌監督「メアリと魔女の花」。山田伸一郎さんも原画で参加しています。
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