明治三陸大津波 震度３で大津波1,269人犠牲に 大船渡市綾里

「緊急地震速報」。午後２時過ぎ、スマートフォンから一斉に鳴り響いたあとに、大きな揺れを感じました。
被災地の東北からも、心配するメールにウルッ･･･(涙)このあたりは震度４でしたが、大きな被害はありませんでした。

思いで紡ぐ東北の旅。

震度２～３の地震のあと、津波の被害で岩手県だけで1万8,158人の犠牲者が出たことがありました。明治29〈１８９６〉年６月15日に発生した「明治三陸地震」。

岩手県大船渡市にある綾里湾にも国内観測史上最高38.2メートルの津波が来ました。

綾里駅の前に、平成19年６月に綾里小学校が作成した『荒れ狂った海「災害は忘れたころにやってくる」』の看板がありました。

看板には『お願い!!津波の恐ろしさを語り合い、高台に避難することを後世に伝えてください。』。

綾里を走っていると、明治三陸大津波伝承碑がありました。

津波が来る30分前に震度２～３のゆっくりと長い揺れのあとに大津波が来たという伝承碑。
津波の前兆と考える人もいなかったため、不意をつかれ被害が大きくなったと伝えています。

この地震で犠牲者は1,269人でしたが、教訓が生かされ、昭和８(１９３３) 年３月３日に発生した昭和三陸地震では１８０人、東日本大震災では31人と減少しています。

綾里白浜では、東日本大震災で25メートル前後の津波が押し寄せましたが、地区住民のほとんどが過去の教訓を生かして高台に住み、被害を免れました。

今日、広島であった地震より小さい揺れでも、大きな被害となることが。
油断大敵でっせ。

　
公式サイト幸か福岡かふくおかひろし