国連教育科学文化機関(ユネスコ)は5日、無形文化遺産への「書道」の登録について、事前審査を行った評価機関が「登録」を勧告したと発表しました。正式決定は今後の政府間委員会で行われる予定です。
今から12年前、室町時代から硯の一大生産地として知られる宮城県石巻市雄勝町を訪れました。
この地は、伊達政宗の家臣・支倉常長(1571~1622)が率いた慶長遣欧使節団の船「サン・ファン・バウティスタ号」の建造地と伝えられています。
地元で産出する雄勝石を使った「雄勝硯」は600年以上の歴史を持ち、伊達政宗も愛用したと伝えられています。
黒く美しい粘板岩は、中国の名硯である端渓硯や羅紋硯にも通じる魅力を備えています。
案内板の近くには雄勝石の特徴を持つ石が転がっていました。
当時は東日本大震災の発生から間もない頃。建物が姿を消し、空き地が広がる町の光景には、震災の甚大な被害が色濃く刻まれていました。
登録勧告を機に、筆や墨、すずりの文化にも、改めて光が当たることを願ってやみません。
震災を乗り越え、受け継がれてきた伝統の技。雄勝の地で目にした風景を、懐かしく振り返っています。
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幸か福岡かふくおかひろし
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