2019-05-31

青森からホタテ積み30時間 トラックのかなたに知人の縁

海辺の駐車帯に、大型トラックが止まっていました。

車体には「佐藤ほたて興業運輸」の名前。

青森ナンバーのトラックは、青森県北津軽郡中泊町からカキ養殖に使うホタテ貝の殻を積み30時間かけて運んできました。

運送会社の10キロ先には、作家太宰治の生家「斜陽館」。

中泊町は、太宰と子守のタケが数十年振りの再開をした場所があり、「津軽」のラストシーンを具象化した像もあり、太宰ファンには、たまらない場所。

たまらない場所ですので、一度だけこの地に行きました。

「ここは、本州の袋小路だ。読者も銘肌せよ。諸君が北に向つて歩いてゐる時、その路をどこまでも、さかのぼり、さかのぼり行けば、必ずこの外ヶ浜街道に到り、路がいよいよ狭くなり、さらにさかのぼれば、すぽりとこの鶏小舎に似た不思議な世界に落ち込み、そこに於いて諸君の路は全く尽きるのである。」と書かれた石碑も。

その後、この町の人と知り合いとなり、めぐり逢いを紡ぐと、運送会社とも知り合いと分かりました。

津軽半島の空気を満載し、1400キロの旅。トラックのかなたに知人がいます。
「トラックに乗れば会えますよ」。久し振りに連絡しました。


 広島ブログ
公式サイト幸か福岡かふくおかひろし email:blogger@fukuoka.am

2019-05-30

黄泉の国の入り口猪目洞窟 出雲国風土記の世界広がる

「夢にこの磯の窟の辺に至れば、必ず死ぬ。故、俗人古より今に至るまで、黄泉の坂、黄泉の穴と名づくるなり」。

黄泉の国に通じる穴から外を見ると、現代の世界が広がりました。

昨年、出雲国風土記に記されている猪目洞窟に来ました。

伊邪那美命(イザナミノミコト)が、死んだ伊邪那岐命(イザナギノミコト)を迎えに行った黄泉の国の入り口。「夢でこの場所を見ると死ぬ」という古い言い伝えがあります。

洞窟は幅30メートル、奥行きは30メートル。奥へ通じる道は、天井が低くなっています。

入り口には漁船が置かれている洞窟の中へ。

「あの世」につながると信じられた洞内は重たい空気が漂っています。
洞窟の奥に通じる漆黒の闇。奥行き数十メートルですが、鬼籍に入った人に会えるような錯覚に陥ります。

いにしえから続く伝説の地。タイムスリップした神話の世界が広がっていました。

「入院されたのですか?」。問い合わせがありましたがいたって元気です。
先週、節目となる大きな出来事がございまして、1週間あまり更新できませんでした。ようやく日常の生活に戻りました。はい。


 広島ブログ
公式サイト幸か福岡かふくおかひろし email:blogger@fukuoka.am

2019-05-21

落ち葉がゲレンデみたい 竹林に華のある枯葉

落ち葉に覆われた竹林に朝日が差し込んでいました。

竹林は一面枯れた竹の葉に覆われ、ゲレンデのようになっていました。

耕作放棄地で竹林となった場所。畑だった名残も残っています。

見上げると、色とりどりの葉が空を覆っていました。黄色い葉は、絶え間なく地面にヒラヒラ。

季節に乗り遅れたタケノコが顔を出していました。表面には水滴が流れていました。

枯れた葉も、次第に色あせくすんだ色になります。華のある枯葉が見られる初夏のひとときでした。


 広島ブログ
公式サイト幸か福岡かふくおかひろし email:blogger@fukuoka.am

2019-05-20

大漁旗揺れる船 初夏を告げる船出解禁を待つ

色とりどり旗が、静かな海に映っていました。

近くの造船所で、新しい船出がありました。

イワシやチリメンといった漁で使われる船。大漁旗が、かすかに揺れています。

操縦しながら作業できるように、操舵室以外に甲板にも舵やアクセスがついています。

初夏を告げる漁は6月上旬が解禁。これられ船も、出漁を待っていました。


 広島ブログ
公式サイト幸か福岡かふくおかひろし email:blogger@fukuoka.am

2019-05-19

一年に一度の定期検査 塗装はげ海の厳しさを物語る

カキの幼生にフジツボが付いた場所に、粉雪のような小さな小さな貝がちりばめられていました。

タグボートが検査のために、陸上に引き上げられ定期検査を受けていました。

冒頭の写真は、スクリューの一部。一年で貝がつくため速度も落ちます。

船体も荒波に洗われ、いたるところで塗装がはげ、海の厳しさを物語っていました。

数日かけて整備されたのち、現場に復帰。人間と同じように、一年に一度検査をしていました。


 広島ブログ
公式サイト幸か福岡かふくおかひろし email:blogger@fukuoka.am

2019-05-18

「つながってる」空き地で大熱唱 Rioライブ臨場感が伝わる

「♪つながってる」「♪つながってる」。空き地のみんなが大熱唱し、ボルテージも最高潮となりました。
Rio Bluesman

昨夜は、ライブ会場を「空き地」としての活動しているシンガーソングライターRioの広島ライブ。昨年の5月11日以来、1年ぶりのライブです。

一度目の「はじめまして」ライブ以来、毎週火曜日、深夜2時30分からエフエム愛知(@FM)で放送している「Rioの“今夜のラストオーダー”」では、昔の「はがき職人」だった血が騒ぎたまに投稿しています。

島の料亭で見つけた荒木とよひさ先生のサイン色紙。
Rio

ひも解くと、Rioにつながり、番組でゲスト出演した荒木とよひさ先生に「歌とはズバリなに?」という質問ができた幸運もありました。

ギターの弦をはじく音、鼓動、息遣い。間近で見るライブは、スピーカーから伝わらない臨場感が伝わりました。

エンターテナーの歌が心に響くひととき。胸がときめいたライブ。

「つながった」一年、来年のライブもぜひ。


 広島ブログ
公式サイト幸か福岡かふくおかひろし email:blogger@fukuoka.am

2019-05-17

奥深い版画の世界 「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」

妙齢の女性が、グラグラっとくるようなまなざしでこちらを見ていました。

幕末の浮世絵興隆に貢献した天才絵師・歌川国芳の作品を軸に、月岡芳年や落合芳幾、歌川芳艶など国芳の弟子の作品にもスポットを当て、幕末から明治にかけて激変する社会を描写した、「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」が開催されている広島県立美術館に来ました。

2月の名古屋市博物館を皮切りに、11月の福岡市博物館まで、3か所で開催されます。

忠臣蔵の技師たちが両国橋のたもとで終結したところを描いた「両国橋勢揃図」。個々の橋上が生き生きと描かれていました。

歌川芳虎作「鹿児嶋の徐軍隊力戦の図」(1877)は、当時、西郷軍の妻や娘たちが戦いに加わったうわさが流れた新聞記事を基に描いた想像図。


作品の下から見ると、雨が降っている作品もあり、奥深い版画の世界が紹介されました。


 広島ブログ
公式サイト幸か福岡かふくおかひろし email:blogger@fukuoka.am