2014-08-13

広島で食べたお好み焼き 故郷の味に感動ひとしお

 列車に揺られ8時間。広島駅に帰ってきた。

 駅構内で「おかえり!お好み焼き県へ。」のコピーが。

 気仙沼では、お好み焼きの店舗もなく、数十キロはなれた一番近い店も夜間だけの営業なので口にすることができなかった。

 コピーに誘われ、お好み村の中にある行きつけの店へ道草した。

 お好み村は、戦後、広島市の新天地広場に集まった50件のお好み焼きの屋台が、昭和38年に広場の整備で立ち退いたときに、2階建てのプレハブ風店舗とスタート。現在は雑居ビルの2階から4階まで26軒が軒を連ねている。

 「久しぶり。元気だった?」。

 行きつけの店は人生の大先輩に紹介され、遠方からの来客をご案内するお店。かれこれ20年くらいの付き合いとなる。

 一番オーソドックスな、通称「お好み肉玉そば」を注文。

 お好み焼き特有の香りが漂う店内で、出来上がったお好みを目の前に、はやる気持ちを抑えて、ゆっくりと口に運んだ。

 口中に広がる故郷の味。しばらく鉄板とビールの格闘が続いた。

 「これ食べてみて」。

 遠方からの帰省に、メニューにはない逸品をサービス。香ばしい鳥の皮に、軽く一杯のつもりが、いっぱいビールを飲んだ。

 久しぶりに広島で食べたお好み焼き。故郷の味に感動もひとしおだった。


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