秋の夜、夢とロマンを求めて岩手県一関市にある標高895メートルのきらら室根山天文台に。
「あの星を見てごらん・・・」と言葉を交わす相手もいないので、いつもどおりのボッチ旅。
茜色が空を染めるころ、天文台のドアをノックした。
使用している機材は、肉眼の5,100倍光を集め、10キロ離れた10円玉が確認できる性能の50センチ反射望遠鏡。
風も強く雲一つ無い空。絶好のコンディションかと思いきや、今でも大陸からのガスが流れ込み、今年の空は悪いコンディションだという。
スリットを開き星空の世界に。
下界の気温は9度。ざっと計算して、気温は4度にブルッとしたが、周囲に邪魔する明かりも少なく。ドームの間から星空が。
夜の帳が次第に下りるにつれ、今でも見られる夏の大三角形や惑星など、解説を聞きながら星空の旅を楽しんだ。
建物を後にする頃には、あたり一面漆黒の闇。遠くに、今から帰る街の明かりが揺らめいていた。
公式サイト幸か福岡 ふくおかひろし
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