夕日を左に船は北進 赤く染まる波、航跡延びる

鏡のような夕日を左に見ながら、船は北に向かいました。

夕方の定期船は、ゆっくりと桟橋を出発します。

心の友から誘いがあり、一路広島に。

久しぶりの再会で、胸が膨らみます。

遠くに見慣れないフェリーが走っていました。柳井～松山を結ぶ「おれんじぐれいす」。ドックの整備が終わり、母港に向かっていました。

夕方の日差しは、誰もいない２階客室を照らしています。

島に向かう定期船がすれ違いました。日差しを浴びて、帰宅を急ぐ人たちの姿が影となって描かれています。

白い波も、西日に照らされほんのり赤く染まります。

太陽を背にして、船の航跡は長く延びていました。

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　 　幸か福岡かふくおかひろし email:blogger@fukuoka.am

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