2017-08-15

深田サルベージ敷地内慰霊碑 戦争の陰落とす

島の中をグルグルしていると石碑を見っけました。

呉市の対岸、起重機船が停泊している「深田サルベージ」の敷地内です。

近くに行くと、道路まではみ出しているかと思うほど大きなサルベージ船が係留されていました。

大阪市港区に本社を置く深田サルベージ建設所有の起重機船「駿河」。
定格荷重2,200トンの捲揚能力があります。

同社は明治43(1910)年広島県呉市にて深田海事工業所として創業、日露戦争後の旅順港周辺で沈没船の引揚げと解撤事業をはじめ、昭和45(1970)年山口県柱島沖に沈没していた戦艦陸奥の解体・引き揚げも行っている会社。

海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」潜水艦「あきしお」で使用した「武蔵」や最近では、が気仙沼市大島と気仙沼市の間に橋を架けるときに使用した「富士」を所有している会社です。

同社は明治43(1910)年7月に広島県呉市で深田海事工業所として発足して以来、総合海事業者として活躍しています。

昭和11年(1936)4月12日、装甲巡洋艦 日進の解体作業中、火薬に引火。5人が犠牲となった事故がありました。昭和27年(1952)4月に創業者・深田和三郎が慰霊碑を建立。平成22(2010)年この地に遷碑しました。

碑文は
「昭和十一年四月十二日午後五時倉橋島納海岸沖ニ於テ軍艦日進ノ解体作業中火薬爆發危に遭ヒ散華セラル眞ニ悲痛程セ極ナシ茲ニ哀悼ノ意ヲ表シ永ク此ノ霊を祀ル
昭和二十七年四月十二日 深田和三郎建之」。

今日は日本が太平洋戦争で日本が降伏して72年目に当たります。
最近は、先の大戦を忘れないように、島の中にある戦争遺構を記録にとどめています。

戦争に直接被害を受けなくても、命を落とすことがあることを知りました。



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