2016-07-04

海洋調査船「かいよう」 船名消え役目終える

江田島から呉への定期航路。島を眺めていると、一隻の白い船が目に入りました。
半水没双胴船の船体は、波による揺れが少ない形。

近くに行くと、横須賀「かいよう」という船名が書かれていました。

海洋研究開発機構(JAMSTEC)の海洋調査船「かいよう」は、昭和60(1985)年に建造され、深海飽和潜水実験「ニューシートピア計画」における海中作業実験船として活躍。

全長61.5メートル、幅28.0メートル、3,350トンの船体は、航海速力約13ノット(24キロ)のスピードが出ました。

昭和60年8月12日に発生した日本航空123便の御巣鷹山墜落事故では、11月1日から20日まで相模湾の海底に沈んだ可能性のある尾翼の捜索にもあたりました。

本年2月に退役。この地にやってきました。


今では船名も消え、静かにその時を待っているようでした。


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