2024-03-04

青い海に映える津久根島 あまのじゃく伝説今に伝わる

島を飛び出し、広島湾に浮かぶ小さい島に舵を切りました。


世界遺産宮島にある弥山山頂から見える「津久根島」。「あまのじゃく伝説」が伝わる小さな小さな島です。


主人公の湯蓋道空は、壇ノ浦で敗れた平知盛の子孫と言われ、海老山に住んでいました。道空は貧しい漁師でしたが、豊漁により⼤⾦持ちに。財を成した道空は厳島神社に客神社を建て、五日市に塩田を開きました。


人望も厚く、尊敬される道空でしたが、一人息子の道裕(どうゆう)は親の言うことに反発し、全て逆の行動をとるという「あまのじゃく」。
「いつまでも瀬戸の海を眺めながら村人の近くにいたい」。性格を熟知していた道空は、海と言えば海老山に葬ると思い、亡くなる前に津久根島に葬ることを頼みました。

死後、道裕は「遺言は言いつけどおり」と、村人から「あんな離れ小島に葬るなんて親不孝者だ」と後ろ指を指されつつも津久根島に墓を作りました。


墓は暴風雨で海中に転がり魚が捕れなくなりました。その後墓を再建すると、大量になったということです。


草木もほとんど生えていない状況。


海に浮かぶ小さな島は、青い海に映えていました。

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