境内にあった手水鉢に薄っすらはった氷が揺れていました。
近くの寺で、常朝事が行われていました。
このあたりは、浄土真宗本願寺派の家が多く、北陸門徒、尾張門徒、紀州門徒、石州門徒と並ぶ「安芸門徒」と呼ばれる地域です。
毛利元就が勢力を伸ばしたのは背景に安芸門徒の力があったからだとされています。織田信長は現在の大阪城の場所にあった浄土真宗の「石山本願寺」を攻めたときは、安芸門徒が兵糧などの後方支援をしたため11年かけても攻め落とせませんでした。
教義安心上の論争だった「三業惑乱」では、本願寺のトップの学者が安芸門徒に敗北。太平洋戦争中でも日々常朝事を欠かさないことなど、信仰心が強い地域です。
鐘楼が鳴り、常朝事が始まりました。
今日も「正信偈」が静かな境内に流れていました。
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