2021-03-26

被爆死悼ぶ「嘉代子桜」 可憐な花咲かせる

ピンク色の桜が、朝日を浴びて輝いていました。


咲いているのは「嘉代子桜」。


江田島市立中町小学校の校庭の片隅、ひっそりと咲いています。


嘉代子桜は、長崎に投下された原爆で被爆死した林嘉代子さんを悼んで植えられた桜です。
母親の津江さんは原爆投下後、何度も城山小学校を訪れ、何日も瓦礫の中の多数の遺体を見て回り、嘉代子さんを探し続け、被爆後21日後の8月30日の夕方、崩れた校舎の3階で嘉代子さんを見つけました。
「死んでいった女学生たちの魂がきっと立派に育ててくれる」と念じながら嘉代子桜は植えられました。

2009(平成21)年、地元の中町遺族会が植樹し、今でも、中町小学校に根付いています。


10年以上たった今も、可憐な花を咲かせています。誰も見ない桜の花。木のそばで、そっと応援しました。


 広島ブログ  ふくおかひろし幸か福岡かふくおかひろし email:blogger@fukuoka.am

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