2023-06-24

宮島まで一糸乱れぬ動く櫂 広島県立大崎海星高校「櫂伝馬」

一糸乱れぬ動く櫂に、船は走り始めました。


本業と家業の真ん中で、海に来ました。目の前を通る船は「広島県立大崎海星高校」の幟が風になびいていました。


学校行事「2023旅する櫂伝馬~G7宮島サミット編~REVIVAL」として、同校の生徒53人が今日から25日まで、地域に伝わる木造船「櫂伝馬(かいでんま)」を交代でこぎ、宮島(廿日市市)までの約90キロの航海。
初日の宿泊地、江田島青少年交流の家の沖合に来ました。


伝承では、櫂伝馬は瀬戸内海の海賊衆が用いた船。大崎上島の水軍は「大崎衆」と呼ばれた豪族連合で、戦国時代に小早川水軍乃美宗勝の配下となり毛利水軍に組み込まれ厳島の戦いなど毛利氏に従って戦ったと言います。

櫂伝馬は長さ11メートル、幅1.5メートルで、こぎ手14人や船頭、太鼓などが乗ります。
太鼓の音とともに、船が走り始めました。


津久茂瀬戸を右に見ながら、掛け声が海に響きます。


明日は、広島市内を流れる元安川を上って原爆ドーム(広島市中区)に寄り、昼過ぎに厳島神社の大鳥居をくぐる予定。いにしえから続く長い航海、生徒にエールを送りました。


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