2014-11-26

解体される115億円の船 OGASAWARAに別れを告げた

 平成24年7月から追い続けていたテクノスーパーライナー「OGASAWARA」の係留場所が変わっていた。

 解体業者は、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の津波で岩手県釜石港の岸壁に乗り上げた全長100メートルを超す大型貨物船「アジアシンフォニー」を受注。

 以前に近くて撮影した写真を蔵出し。当事は島の西部にある工場に係留されていたが、現在は東部にある本社工場に係留されている。

 OGASAWARAは東日本大震災で宮城県石巻市に寄港して被災者に無料開放された。それ以降は目立った業績もなく解体のときを待っている。

 船体はアルミ合金。内部の撮影を交渉したが企業秘密もあり断られた経緯もある。

 解体時期の公表はないが、この場所で解体される予定だという。

 次に帰省するときは消えているかもしれない船。時代に翻弄(ほんろう)された船体に別れを告げた。

 テクノパーライナー「SUPER LINER OGASAWARA」は三井造船(株)が東京~小笠原間の高速船として建造。全長140メートル、14,500トンの船体に115億円を投じたが、採算が合わないため一度も実用せず現在に至っている。


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