2020-04-19

「古事記の世界」訪ねて出雲路へ あの世に通じる「黄泉比良坂」

石碑には
「黄泉の国の醜女達に追われ ここに逃れてきたイザナギ命は 桃の実をなげつけ退散させた
最後にイザナミ命自らが追いきたり 大岩をもちて塞ぎ 生の國と死の國の境となせり
千引の大岩なり
これより西二百米に道祖神あり 追谷坂と呼ぶ急坂を下れば 揖屋付谷に通ず 又東四百米に峠あり 夜見路超えとて 中意東馬場に通ずる古道あり ここの神を塞坐黄泉戸大神(さやりますよみとのおほかみ)なり」と刻まれていました。

不用不急の外出を控えているため、蔵出し写真で旅気分。
以前に、日本最古の歴史書「古事記の世界」を訪ねて出雲路へ。黄泉比良坂(よもつひらさか)に来ました。

イザナギとイザナミが高天原の神々に命ぜられ、海に漂っていた脂のようなものから日本を作ったのち、国産み・神産みで多数の子を授かりました。森羅万象の火の神である火之迦具土神(軻遇突智)を産んだために亡くなりました。
イザナギはイザナミに会いたい気持ちを捨てきれず、黄泉国まで会いに来ました。
イザナミは、この世に帰るため、黄泉津神たちと話し合うことに。「その間は決してのぞかないでください」言って黄泉の国へ。いつまでたっても帰らないため、約束を破ってのぞくと、八雷神(やくさのいかづちがみ)に囲まれたイザナミの変わり果てた姿を見ました。それ見てイザナギは地上へ向かって逃げましたが、八雷神が追いかけて来ます。イザナギの身に着けていたものから変化したブドウやタケノコを投げ、黄泉の境に生えていた桃の木の実(意富加牟豆美命、おほかむづみ)を投げながら難を逃れました。

最後にイザナミが追って来たましたが、イザナギは黄泉国と地上との境である黄泉比良坂の地上側出口を大岩で塞ぎました。岩の向こうからイザナミが「お前の国の人間を1日1000人殺してやる」と言うと、イザナギは「それならば私は産屋を建て、1日1500の子を産ませよう」と言い返しました。

それがこの場所です。

黄泉の国の入り口が伊賦夜坂。細い道がどこまでも続いていました。


「一瞬でもいい、もう一度会いたい。」2010(平成22)年6月に封切られた、北川景子主演の「瞬 またたき」。伊賦夜坂もロケ地となっていました。

古事記への誘い。神話の世界が日常の光景となっていました。

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