2017-01-08

横山大観、藤田嗣治 戦争で変わる人生調べる

明治時代に建てられた赤レンガが、雨に光っていました。


雨の一日、旧海軍兵学校にブラリ。

傘の花が咲く中、今日も多くの人が訪れていました。


明治時代からの戦争に関する資料が展示されている教育参考館に。
太平洋戦争で亡くなられた人たちの遺書も展示しています。


横山大観が昭和17(1942)年、再興第二十九回院展に出品した、「
正気放光」や藤田嗣治が従軍画家だったころの作品「我航空戦ノ指揮ヲ執ル」をはじめ数点が展示されています。

絵画を何度も見て、二人の作家を調べるうちに巨匠は相反する人生と知りました。

横山大観は、ベニート・ムッソリーニに「立葵」を献呈、アドルフ・ヒトラー献呈するため「旭日霊峰」を完成したほか、自ら売却した絵の代金を帝国陸軍に寄付しています。
藤田嗣治は戦争記録画(戦争画)を戦場の残酷さ、凄惨、混乱を細部まで濃密に描き出していたにもかかわらず、日本画壇から追放された人生。

訪れた人は、巨匠が描いた絵画の前に立ち止まる人も少ない場所に、しばらく作品を眺めていました。


大正6(1917)年に建築され、今年で100年目になる大講堂。


明治26(1893)年に赤レンガで建築された建物が今でも残る幹部候補生学校庁舎を見ながら、二人の巨匠のことを考えた一日でした。


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