2014-09-15

秋を体中に感じる

 日に日に秋が深まっている陸中国にブラリ。

 奥州市江刺区にある阿原山に。

 ススキの向こうには、彼方には、北上連邦の山並みが続いていた。

 「劍舞の 赤ひゝたれは きらめきて うす月しめる 地にひるがへる」
宮沢賢治が地質調査でこのあたりに立ち寄った時に、読んだ句碑があった。

 「日本棚田百選」の北限の地、一関市大東町にある山吹棚田では、稲穂が黄金色にこうべを垂れていた。

 すでに収穫も終わり、稲木にかけられている稲も。

 飛び交っていた赤トンボも羽を休めていた。

 郷土に比べ1カ月ほど季節を先取りしている。朝夕は半袖では肌寒いほど。

 人生で一番早い秋を体中に感じている。


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