2015-02-23

石と賢治のミュージアムにブラリ 「雨ニモマケズ」の場所に立つ

 「耳を澄ましてごらん。静かに静かに。石のつぶやきがきこえてくるよ。」

 冷害で苦しんでいた東北地方を救おうと、宮沢賢治が農業生産の向上には石灰が必要だと説いた場所、「石と賢治のミュージアム」にブラリ。

 JR大船渡線陸中松川駅に隣接する施設の前身は、宮沢賢治が昭和6年に技師として活躍した東北砕石工場。

 土地改良剤の石灰石粉は、鉄道によって運ばれていた。

 賢治が勤めていた工場は当時のまま。増築を重ねた工場は、日本の産業近代化遺産として登録されている。

 「雨ニモマケズ」から始まる遺作のメモは、ここで働いていたときに書かれたもの。目立たない人になりたいという意を「デクノボーニナリタイ」と結びにしているという。

 「グスコーブドリの伝記」は冷害で苦しんでいる地域を救うため、火山噴火で二酸化炭素を増やそうとする内容を子どもにも分かりやすく解説。

 石ッコ賢さんをキーワードに、賢治が見ていた自然の不思議な秘密を遊びながら体験。美しい石、不思議な石、珍しい石など目を楽しませてくれた。

 生前、最後の勤務先となった場所。「雨ニモマケズ」の場所に立ち、賢治の足跡を見ることができた。


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