「閑さや岩にしみ入る蝉の声」。
松尾芭蕉が元禄2(1689)年に現在の山形市立石寺(りっしゃくじ)に参詣した際によんだ場所にブラリ。
うっすら雪化粧をしている山にへばりつくようにたたずんでいた。
「奥の細道」と書かれた山門から山に登った。
途中で俳句の場所となった「せみ塚」に。大きな石は毎年セミの鳴き声に耐えていた。
山頂に近づく荷の連れ、開山堂・納経堂を経て眼下には山寺の町並みが広がる。
五大堂では柱のキャンバスの間に、雪景色の町並みが一層映えていた。
シーズンオフの山寺。訪れる観光客も少なく、入山は2番目だった。
セミも地中にいる季節、鐘の音と川のせせらぎの音、そして、時折鉄橋を渡るレール音だけが響いていた。
公式サイト幸か福岡 ふくおかひろし
0 件のコメント:
コメントを投稿