2015-06-09

近くて遠い似島に バウムクーヘン発祥地と知る

広島市までの定期航路で瀬戸内海の横目で見ながら乗船している。
日常の光景なのに、上陸したことはない島もある。

東北で覚えたブラリ旅。俄然興味がわいてきたので、広島市南区にある似島(にのしま)へ上陸することにした。

家から船で30分かけ、広島兼営桟橋(宇品港)に。そこから同島航路に乗り換えた船の旅。

島の北側にある標高278メートルの安芸小富士が次第に近づいてきた。

港町の桟橋に足を踏み入れた。鳥瞰から見える島なのに、人生で二度目、プライベートでは初めての上陸だった。

似島は広島市南区宇品の南約4キロに浮かぶ周囲約16キロの島。人口891人、543世帯が住んでいる。

大正3年(1914)年、第一次世界大戦が始まり日本はドイツの植民地だった中国青島を制圧、その時捕虜になったドイツ人700人あまりを同島に収容した。そのときのドイツ人捕虜が日本で初めてバウムクーヘンを焼いたことから、「日本のバウムクーヘン発祥地」として。
大正8(1919)1月16日には、同島でドイツ人捕虜と広島高師・県師(現大学)がサッカーの交歓試合が行われ「日本で初めてのサッカー国際親善試合」が行われて場所といわれている。

第一次世界大戦の歴史を刻んでいるとは、いつも見ている近くて遠い島の歴史を知った。


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