もみの間から小さな白い雄しべが顔を出しました。
緑のじゅうたんが広がる水田で、いよいよ穂が出始めました。
水稲は、風の力を借りて受粉する「風媒花(ふうばいか)」。
昆虫を引き寄せる必要がないため、華やかな花びらも甘い蜜もなく、見た目は緑色のもみそのものです。
雄しべが外へすっと伸びて花粉を放ち、自分の雌しべに受粉します。自家受粉のため、ほかの品種と混ざることはめったにありません。
稲の開花は、朝の2時間ほど。そこで、稲は実りの準備を整えます。
出穂(しゅっすい)のあとに適度な暑さと日照が続くと、稲は光合成を盛んに行い、実を充実させていきます。
受粉を終えたもみには、葉で作られた栄養が運ばれ、でんぷんへと変わっていきます。
最初はサラサラとしたミルク状の液体が、日を追うごとに固まり、米へと育っていきます。
ここからは、実りを左右する大切な季節。毎日の水管理が本格的に始まります。
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幸か福岡かふくおかひろし
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