薄い雲の向こうから差し込む光。犬の顔をした雲が、こちらをじっと見つめているようでした。
雲の切れ間からは、薄明光線が海へとまっすぐ伸びています。
薄明光線は、天使の階段、天使の梯子、ゴッドレイ、ヤコブの梯子、レンブラント光線、光のパイプオルガン…。さまざまな呼び名を持つ、空からの贈り物です。
その光の中には、左を向いた怪獣が雲の海を泳いでいるような姿も見えました。ひょっとすると、そのように見えるのはあっしだけかもしれません。
立ち止まって、姿を変える雲を眺めていると、幼い頃の記憶がよみがえるように、時間がゆっくりと流れていきます。
太陽と雲が織りなす、一瞬の表情。
強い日差しがスポットライトのように海を照らし、空と海が舞台のように輝いていました。
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幸か福岡かふくおかひろし
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