ミカンの実を指で押すと、凹んだまま戻ってきません。その感触は、水分を失ったスポンジのようです。
7月8日に梅雨が明けて以来、まとまった雨は一度も降らず、土はすっかり乾ききってしまいました。
植えて間もない若いミカンの木は葉をぎゅっと丸め、中には一部が枯れ始めたものも見受けられます。人の手でどれだけ灌水(かんすい)しても、天から降り注ぐ恵みの雨には決して敵いません。
弾力を失ったゴムボールのようになった実は、連日の猛暑にじっと耐え続けています。この先まとまった雨が降れば、一気に水分を吸い上げて実が裂けてしまう「裂果」の恐れもあります。渇水の苦しさと、雨が降った後の不安——農家の葛藤は尽きません。
見上げれば、どこまでも透き通る青空。思わず「雨、雨、ふれふれ」と口ずさみたくなるほど、恵みの雨を願う毎日です。
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幸か福岡かふくおかひろし
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