天井からの光が、あの日の記憶を静かに照らしていました。
1945(昭和20)年8月6日午前8時15分アメリカ合衆国は人類史上初の原子爆弾を広島市に投下しました。
爆心地から2670メートルの場所にある旧広島陸軍被服支廠。
1914(大正3)年に建設され、陸軍兵士の軍服・軍靴などの製造・貯蔵を担う施設でした。被爆直後は被爆者の臨時救護所として使われ、避難してきた多くの被爆者が次々と力尽きました。
2024(令和6)年1月19日に、建物は重要文化財に指定されました。現在は3棟を広島県が、1棟を国が所有しています。
今から9年前に内部の見学をしたときの蔵出し写真です。
峠三吉(1917-1953)『原爆詩集』に収められた「倉庫の記録」には、原爆投下の夜、倉庫に集められた人々の声が骨を刺すような異臭の中で必死に水と助けを求めていた様子が描かれています。
爆風でゆがんだ窓の扉は今も残されています。
80年前のヒロシマは、暑い夏の日でした。
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