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2016-10-05

陸前高田市「長圓寺」 日本最大の隕石が落ちた地に立つ

思いで紡ぐ東北の旅。陸前高田市にある長圓寺(ちょうえん・じ)を訪れました。

時は嘉永3 (1850) 年5月4日。東の空が白み始めるころ、空から石が降って来た。ちまたでは、隕石って言うものでして、長圓寺前の畑に最大の隕石が落ちてきやした。

何かの凶兆ではないかと恐れられ、悪魔退散を願い気仙町で虎舞(とらまい)が行われました。それが「二日市虎舞」の始まりと伝えられてやす。

その後、村人たちが漁業、養蚕、病気などに効き目があると信じて、くだいて破片を持ち去ったということもありました。明治27年に帝室博物館に献納されたときの重さは重さは36貫(135キロ)。さらに研究用に削られて、「気仙隕石」として、国立科学博物館に展示されているのは106キロとなってやす。

何度もこの前を通っていましたが、日本最大の隕石が落ちた場所を知ったのが広島に帰ってから。悔いが残っていた場所に立ちました。

寺は、奇跡の一本松に程近い場所にあります。

境内の入口に昭和51年に建てられた「天隕石降落之蹟地」が。
「日本最大の隕石」から始まる説明もつらつら。

余談ですが、西南西約6キロの場所に「坂の上の雲」に登場し、世界最大級の自然金が産出された鹿折(ししおり)金山が。このあたりは、日本一が点在しています。

せっかくなので境内に。途中、お地蔵さんが並んでいました。

何度も通っていたのに・・・。今までのモヤモヤが、ちょいとだけすっきりしました。



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