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2014-12-09

橋野高炉跡にブラリ 黎明期の温もりを感じる

 岩手県釜石市にブラリ。

 ここは、日本で初めて洋式高炉による精錬に成功した地。現在でも新日鐵住金釜石製鐵所が煙をはいていた。

 砂鉄から作るたたら製鉄よりも頑丈な鉄を作るため、鉄鉱石から生成が必要となった。当初は木炭を使った製鉄法。木、水、釜石鉱山がそろっいたこの地が選ばれたという。

 橋野高炉跡は「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」の一つとして、世界遺産の候補地として推薦されている。

 製鉄の遺跡が残る、橋野高炉跡に足を向けた。進むにつれ、雪が深くなる一方。目的地に当直した時は、20センチほどの積雪に高炉跡も閉鎖されていた。

 「ゴメンネ!広島からきたけぇ・・・。」「ええよ」一人芝居を打ちながら、コッソリ。

 雪で全体は見られなかったが、製鉄発祥の地に立てたことにささやかな喜びがあった。

 それにしても、このあたりでは冬場に閉鎖することをがすっかり頭から消えていた。

 鉄のない世界は考えられないほどの世の中、雪の冷たさに、黎明期の鉄の温もりを一層感じた。


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