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2014-12-18

一揆首謀者三浦命助 人間は三千年に一度咲く優曇華

 12月14日(日)に行われた衆議院選挙。東北の地でテレビを見ていると、

「これは悪代官をやっつける一揆だ」。
 郷土で当選した代議士の言葉に拍手が沸き上がったの映像が流れた。

 東北地方で一揆の記念碑を見ることが多い。

 南部藩に対して、政治改革、役人の削減などを求めて岩手県南部で南部三閉伊一揆が起こった。

 一揆の旗印は「小○」(困るの意)黒船来航の時期とも重なり要求のほとんどが通った。

 首謀者の処分はなかったが、その中の一人、三浦命助は一揆が終わった数年後に、別件逮捕され、拷問、弾圧されて獄死した。

 獄中記では「人間と田畑を比ぶれば、人間は三千年に一度咲く、優曇華(うどんげ)なり。田畑は石川原のごとし。石川原を惜しみ優曇華を捨てるがごとし。右の通り大誤りをいたしべからじ候」と記載されている。
(もしも家運が困難になったら、財産である田畑、田んぼや畑を売ってもかまわない。しかし、命を捨ててはいかんぞ。人間は三千年に一度咲く優曇華だと)

 今でも、岩手県釜石市に三浦命助生誕の地が残っている。

 作家の大佛次郎は「天皇の世紀」の中で、「東北の一隅で、もしかすると黒船以上に大きな事件が起っていた」「百姓一揆が、武士に勝つ時代が来ていたのである」と記されている出来事。一揆の言葉の重さにちょいと考えさせられた。



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