５月１日「コインの日」 鋳銭司郷土館「和同開珎」鋳造展示

５月１日は日本貨幣商協同組合（ＪＮＤＡ）が『コインの日』として、日本の歴史と経済を彩る硬貨の魅力を知る日として制定されました。

山口市にある鋳銭司郷土館は、幕末の藩士・大村益次郎の生誕地としても知られています。

貨幣は、人類が生み出した最も重要な発明のひとつとされ、その歴史は約3000年にも及びます。日本で最初に鋳造・発行されたとされる硬貨は「和同開珎（わどうかいちん）」。708年に登場し、国内初の流通貨幣と考えられています。

鋳銭司は、古代律令国家における官営の鋳造所として、銭貨の生産を担っていました。河内国（現在の大阪府）、山城国（現在の京都府南部）、長門国（現在の山口県西部）などに設置されており、周防鋳銭司は825年に長門国から移設されました。

館内には、当時の鋳造現場を再現した展示があり、訪れる人をいにしえの時代へと誘います。

また、歴代の貨幣も展示されており、経済の変化とともにその形状や材質がどのように変化してきたのかを知ることができます。現代ではキャッシュレス化が進んでいますが、硬貨は今後も私たちの生活に寄り添い続けることでしょう。

　 　幸か福岡かふくおかひろし email:blogger@fukuoka.am

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