「極楽の 道は一すじ 南無阿弥陀 思案工夫の わき道をすな」
旧暦の盆が近づくと、墓の周りは紙と竹でできた灯籠が並びます。
初盆の墓は白、それを過ぎると色がつきます。
「極楽の・・・」は、広島県出身の大瀛和上(だいえいわじょう・1759-1804)の歌。今から200年前には、本願寺で起きた宗義論争「三業惑乱(さんごうわくらん)」で、広島県の僧侶が本山を論破したこともある地域です。
このあたりは、毎朝欠かさずお経を唱え、法話を聞く「常朝事」が100年以上続いています。広島、呉も近く、敵機の空襲があると法話の最中に境内の防空ごうに避難することもありましたが、「常朝事」は戦時中も一日の休まないほど、信仰心が強い地域でした。
このあたりの墓は、「倶会一処(くえ・いっしょ)」と書かれた墓が多く点在します。
先に浄土に往生している先祖たちと、共に同じ浄土に生まれたいと思う心持ちを表したもので、また同じ浄土へ往生させていただくことを喜ぶ姿のことを言ったものです。
8月14日に放送された、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は1203(建仁3)年比企能員の乱。浄土真宗の宗祖親鸞は、この年、六角堂の救世観音菩薩が夢に現れ、結婚を決意しました。大河ドラマの時代背景が親鸞の世界と通じています。
これから数日間、六角形の灯籠の花が咲きます。
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幸か福岡かふくおかひろし email:blogger@fukuoka.am
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