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2022-05-23

「KAZU1」引き上げ 岩礁か浅瀬に乗り上げか

水深がどんどん浅くなり、瞬く間に3.7メートルとなりました。満潮の航行だったので、干潮になると、背丈ほどの水深になります。


能美町中町にある「トトウガ鼻」。水面などに突き出た地形しています。


海図でも、等高線が北に長く伸びています。


北海道斜里町のウトロ漁港から知床岬向かった遊覧船「KAZU1」の船体がいよいよ引き上げられ、原因究明が進められます。
総トン数19トン、クラフト船の分類となります。

船は「ビルジ」と呼ばれる水が船底にたまります。
そのため「ビルジポンプ」が備え付けられ、船外に排出することができます。
本船は1分間に20リットルの水を排出します。それ以上だと沈没します。


ここからはあくまでも推測の域ですが。
船首にひび割れがあると報道されました。亀裂の浸水ならビルジポンプでの対応が可能だと認識しています。


知床半島上を北東に3キロ余り離れた付近で撮影された映像を見ると、10ノット(18.52キロメートル)以上のスピードのようです。海底の地形を知らずに、岩礁や浅瀬に乗り上げ船底が破損。そこから大量の海水が流れ込み、エンジン停止、航行不能となったのではないでしょうか。

本船は、魚群探知機で見えない海底を確認しながら航行。海底が浅くなると、ゆっくり走ります。

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