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2022-01-31

鎌倉時代から続く仏の道 梵鐘の音 地域に響く

まだ夜が明けきらぬうちから、明かりのついた本堂に向かう姿がありました。


このあたりは、浄土真宗本願寺派が多く、北陸門徒、尾張門徒、紀州門徒、石州門徒と並ぶ「安芸門徒」と呼ばれる地域。
この時期は、午前7時から常朝事といって、毎朝みんなでお参りしています。


午前6時30分、常朝事の開始を知らせる梵鐘の音が地域に響きます。


安芸門徒は、織田信長が現在の大阪城の場所にあった「石山本願寺」を攻めたとき、兵糧などの後方支援をしたため11年かけても攻め落とせませんでした。
太平洋戦争でも日々常朝事を欠かさないことなど、信仰心が強い地域です。

今年、祖母の十三回忌のため、お参りしました。午前7時、小さな鐘「喚鐘」の音色が境内に響きお勤めが始まります。


本堂は、親鸞が感銘を味わい深い詩を後の世に伝え示した「正信念仏偈」の声が響きます。

今年放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。この時代は「鎌倉新仏教」のひとつ「浄土真宗」が開宗したころ。浄土真宗の宗祖 親鸞が13人の一人、三善康信(1140-1221)のいとこ恵信尼(1182-1268?)と結婚しました。

番組に登場するはずですが、後鳥羽上皇(1180-1239)が、1221(承久3)年鎌倉幕府執権の北条義時に対して討伐の兵を挙げた承久の乱に敗れ、隠岐に島流しに作られた「無常講式」。
浄土真宗の御文「白骨の御文章」の原型となっています。


鎌倉時代から続く仏の道。法話も終わり、辺りはすっかり夜が明けていました。

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