青い空に白い灯台がまぶしく光っていました。
今年は、県外の旅行に行っていないので、昨年、一昨年、訪れた『出雲国風土記』を巡る旅から、潜戸灯台(くけど・とうだい)と加賀の新潜戸(かかのしんくけど)の思い出。
灯台の下には、三つの入口をもつ高さ40メートル、長さ200mの大洞窟が広がっています。
「よなご映像フェスティバル」の途中による場所。瀬戸内海とは違う表情をする海に魅かれています。
「加賀」は松江市島根町加賀の集落名。「潜戸」は洞窟、新潜戸の「新」は「神」という意味で、出雲の四大神の一人佐太大神がこの窟(いわや)で誕生したことに由来しており、昔は「神潜戸(かみくけど)」と呼ばれていました。
『出雲国風土記』によると、神代の頃、母神支佐加比売命(きさかひめのみこと)が神埼の暗い窟(いわや)に降り立ち、猿田彦ノ命(さるたひこのみこと・佐太大神)を出産したされたと言われます。
海岸に降りると、日本海の荒波に洗われた石が並んでいます。
ところどころ、波の作用でできた海蝕甌穴(かいしょくおうけつ)も。大きな波の音が聞こえる海辺は、瀬戸内海とは違う表情です。
この水にかかると洞穴から出られない場所や、「乳水」と呼ばれ、母乳の出ない母親が飲むとお乳が出ると言われる場所、洞窟の出入口は陸上からの水が落ちています。
陸上では地下水がしみだしていました。
4月から10月までは遊覧船が運行しています。いつかは潜戸の中へ。
幸か福岡かふくおかひろし email:blogger@fukuoka.am
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