青い空に紙と竹でできた灯籠が、立っています。
このあたりは、浄土真宗本願寺派を信仰している人が多く、北陸門徒、尾張門徒、紀州門徒、石州門徒などと呼称されているひとつ「安芸門徒」と呼ばれる地域です。そのため、盆灯籠も浄土真宗本願寺派の「下がり藤」を印刷しているものが多数見受けられます。
大河ドラマ「麒麟がくる」でこれから、登場するはずですが、戦国時代に浄土真宗本願寺教団(一向宗)の信徒たちが起こした、権力に対する抵抗運動の一揆の宗派です。
その後、現在の大阪城で、当時、石山本願寺と織田信長が戦った石山合戦(1570-1580)も深く関わっています。
今から200年前には、本願寺で起きた宗義論争「三業惑乱(さんごうわくらん)」で、広島県の僧侶が本山を論破したこともある地域です。
「安芸門徒」と呼ばれる一端でもあります。
このあたりは、毎朝欠かさずお経を唱え、法話を聞く「常朝事」が100年以上続いています。広島、呉も近く、敵機の空襲があると法話の最中に境内の防空ごうに避難することもありましたが、「常朝事」は戦時中も一日の休まないほど、信仰心が強い地域でした。
このあたりの墓は、「倶会一処(くえ・いっしょ)」と書かれた墓が多く点在します。
先に浄土に往生している先祖たちと、共に同じ浄土に生まれたいと思う心持ちを表したもので、また同じ浄土へ往生させていただくことを喜ぶ姿のことを言ったものです。
このあたり独特の風習。灯籠が並ぶ光景、盆が来ました。
公式サイト幸か福岡かふくおかひろし email:blogger@fukuoka.am
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