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2018-08-14

本願寺大瀛和上の教え 信仰心厚く盆灯籠並ぶ

「極楽の 道は一すじ 南無阿弥陀 思案工夫の わき道をすな」
旧暦の盆が近づくと、墓の周りは紙と竹でできた灯籠が並びます。
初盆の墓は白、それを過ぎると色がつきます。
このあたりは、浄土真宗本願寺派を信仰している人が多く、北陸門徒、尾張門徒、紀州門徒、石州門徒などと呼称されているひとつ「安芸門徒」と呼ばれる地域です。そのため、盆灯籠も浄土真宗本願寺派の「下がり藤」を印刷しているものが多数見受けられます。

「極楽の・・・」は、広島県出身の大瀛和上(だいえいわじょう)の歌です。

「お浄土の道は阿弥陀さまのお救いにおまかせして人間の思慮分別をまじえてはならない」という意味です。

今から200年前、本願寺で起きた宗義論争「三業惑乱(さんごうわくらん)」がありました。

1797(寛政9)年、「三業帰命説」という教義が世に出されると、大瀛和上は『横超直道金剛錍』(おうちょうじきどうこんごうへい)などを著して反論。浄土真宗本願寺派の教義をめぐって発生した大規模な紛争となりました。
江戸幕府が介入するほどの事件となり、大瀛和上が論破しました。
「安芸門徒」と呼ばれる一端でもあります。
このあたりは、毎朝欠かさずお経を唱え、法話を聞く「常朝事」が100年以上続いています。広島、呉も近く、敵機の空襲があると法話の最中に境内の防空ごうに避難することもありましたが、「常朝事」は戦時中も一日の休まないほど、信仰心が強い地域でした。

灯籠が並ぶ光景、盆が来ました。


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2 件のコメント:

  1. でめちゃん2018年8月14日 20:02

    盆燈籠もだんだんと数が減っていってます。悲しいかな御参りされてた方々が、来世へと旅立たれ故郷に帰省できなくなりました。少子化の波に盆燈籠ものまれていってる気がします。でも燈籠が店に並ぶとお盆が来たなと。日常から少し離れ御先祖様に思いをはせたり。現在ある自分が御先祖あってと感謝しながら、また頑張ろうと思います☺️

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    1. 悲しい墓も目にするようになりました。そうそう、墓の管理をしてくれるのかなぁ・・・と思うこともありますよ。いっそ、鳥葬や風葬、海に散骨でもと思いますが、迷惑する人もいるでしょうね(笑)

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