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2018-03-08

テクノスーパーライナー完全に解体 ひとつの時代終わる

白くまぶしい勇姿を見ることは、もうありません。
2012(平成24)年7月から追い続けていたテクノスーパーライナー「OGASAWARA」がついにすべて解体されました。
船を追いかけて5年あまり。最後のときとなりました。

テクノスーパーライナー(TSL)は、2001(平成13)年1月24日に扇国土交通大臣(当時)が小笠原諸島を視察。26日の定例記者会見で、小笠原航路におけるTSL就航の可能性について言及したことを皮切りに、9月には石原都知事(当時)も所信表明演説で、TSL就航を実現させたいと表明。

全長140メートル、14,500トンの船体に115億円を投じ、2004(平成16)年11月に「スーパーライナーおがさわら」と命名し進水しました。

「海の新幹線」をスローガンに国家プロジェクトとして開発され、アルミ合金製の船舶としては、建造当時は世界最大級の超高速船。742人を乗せて、38ノット(時速70キロ)の高速航行が可能で、都心から父島まで25時間から約16時間に短縮する計画でした。

しかし、石原知事は乗客より燃料が重いほどの燃費、燃料の高騰で年間約30億円の赤字が見込まれることから就航は困難との見解を示し頓挫。

その後、東日本大震災で宮城県石巻市に寄港して被災者に無料開放されたのを最後としてこの地に来ました。

最初の係留場所では海の上から撮影。本格的な解体に入ると、船尾しか見られなくなりました。

甲板部分を少しずつ解体。

その後、山の頂上から顔を出すほどの起重機船(クレーン船)「洋翔」を投入。

業界2位のパワーで吊り上げられ陸地にあげられました。

その後は少しずつ解体作業に。

船体はアルミニウム。太陽にまぶしく光ります。

次第に小さくなる船体。

いつの間にかその姿は消えていました。

時代に翻弄(ほんろう)されたテクノスーパーライナー。
活躍するする機会も少なく、ひとつの時代が終わりました。



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2 件のコメント:

  1. でめちゃん2018年3月8日 20:13

    船の気持ちはわからないが、きっと残念に思ってるよね。沢山の人を運びたかっただろうに…何のために生まれたのか。小さくなっていく姿は憂いを帯びてますね…1番身勝手なのはやはり人間なんですね。

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    1. 時代に翻弄された船ですね。だから5年余り追っかけました。でも、5年かかるとはちょいとびっくりしました。

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