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2017-04-25

「宇野千代」生家 静寂漂う緑の庭

「ようこそ 私のふるさと 川西へ」。
JR岩徳線川西駅構内に、女流文学者 宇野千代が笑顔で出迎えてくれました。

「宇野千代」と書かれた表札。

「自分の幸福も人の幸福も、同じように念願することの出来る境地まで、探し当てて歩いていく道筋こそ、真の人間の生きて行く道標ではないだろうか」

入口に書かれた言葉を胸に刻みながら生家に。

廃屋寸前だった生家を宇野千代が修復。紅殻格子と白い漆喰の壁を備えた平屋の家屋は、宇野千代が喜寿を迎えた昭和49(1974)年に完成しました。

今年は生誕120年。5月27日(土)から7月17日(月)まで、県立神奈川近代文学館で『生誕120年 宇野千代展 -華麗なる女の物語』が開催されます。

静寂漂う庭は緑で覆われていました。

宇野千代が執筆していた場所から眺めました。苔が好きだった庭は、今でもびっしり。

晩年は筆圧が弱いため、実際に4Bや6Bの鉛筆を使っていたものが、展示していました。

庭には「千代もみじ」が。大きな幹が、日の光を浴びていました。

虫の羽の音が絶え間なく聞こえています。見上げると、ハチがモミジの花を飛び回っていました。

宇野千代は明治30(1897)年岩国市生まれ。
昭和22〜23(1947〜1948)年にかけて「中央公論」に発表された「おはん」は、岩国を舞台にした名作で、宇野文学の白眉といわれています。
野間文芸賞、女流文学賞、芸術院賞など受賞。平成2(1990)年に岩国市名誉市民となります。
文化功労者として顕彰され、勲二等受勲。平成8(1996)年没、享年98歳。



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