広島に残る貴重な被爆建物であり、最大級の近代化遺産である旧陸軍被服支廠倉庫の詳しい解説を聞きながら建物を実際に見て触れることで、五感とともに建物の価値を知る場として、市民団体のアーキウォーク広島が【訪れ・知り・想う】見学会が11月19日、20日に開催されました。
広島市南区出汐にある広島陸軍被服支廠は、太平洋戦争を経験し、原子爆弾の被害に遭い曲がった鉄の扉も残っている建物。
大正2(1905)に完成した陸軍被服支廠は、当時として珍しい鉄筋コンクリート造りにレンガを組み合わせた建造物です。
当時はコンクリートの価格が高く、鉄筋も輸入品でした。広く普及したのが、は大正12(1923)年の関東大震災以降で、鉄筋コンクリートの建物としては国内有数の古さです。当時、レンガの基礎は木材が主流でしたが、鉄筋コンクリートと併用された造りも珍しいものです。
創設当時は、東京・大阪とここの3カ所でいろいろなものを製造していましたが、太平洋戦争中は被服廠では軍服の縫製と軍靴の製造が主となりました。
レンガも当時のまま。つたが絡まっていました。
内部に入りると、レンガだけでは難しかった大空間を鉄筋コンクリートで実現。スパンは7.2メートルの広さでした。
屋根を支える小屋組も、あえて鉄筋コンクリートで斜めの梁を渡し、屋根も鉄筋コンクリートで作られその上に瓦が葺いています。
吹き抜けになっている場所も。
原爆を耐え抜いた施設、広島陸軍被服支廠に先端技術を知りました。
公式サイト幸か福岡かふくおかひろし
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