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2016-09-12

故人の好きな日本酒で 秋山巌画伯3回忌

野呂山を背にした瀬戸内海を見下ろす小高い丘に浄土宗真福寺があります。
この場所は、版画家秋山巌画伯が愛した寺で、頻繁にこの地を訪れていました。

画伯が他界したのは平成26(2014)年9月15日。ゆかりのある人約30人が集まり、9月11日に偲ぶ会が行われました。

庫裏には画伯が描いた絵画がズラリ。

境内には「版画家秋山巌画伯酒筆遊楽逗留寺」の記念碑も立ち、交流の深さが伝わってきました。

ビールもほどほどに、画伯の好きだった日本酒でのどを潤しながら故人の思い出に。

「ゆうぜんとほろ酔へば雑草そよぐ 山頭火」。
四国中央市に蔵元のある梅錦山川酒造の「光久」に画伯の書かれたラベルも話に花が咲きました。

秋山巌画伯は大分県竹田市出身。太平洋戦争で海軍落下傘部隊として参加。千葉県館山市にある「海軍落下傘部隊発祥の地」の碑にも名前が刻まれています。
昭和28(1953)年に太平洋美術学校卒業後、棟方志功、布施悌次郎、坂本繁二郎に師事し、独学で民俗学・仏教学などを学び大英博物館をはじめヴィクトリア国立美術館などに所蔵作品があります。



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