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2016-01-27

数奇な運命「レスポワール」 定期船の姿に一抹の寂しさ

市内にある船が競売に出された。

船名は、フランス語で希望という意味のレスポワール。

女川町では、周辺の出島(いずしま)の定期航路となっていた船。

昭和62年5月に宮城県牡鹿郡女川町で就航してものを平成22年に3,500万円で購入したもの。

この船は、購入話が現れては消えていき、宮城県から広島県に。住んでいる島と広島港までの定期航路として就航していた。

「あのへんで走っていたのかなぁ・・・」と何度か行った女川町の風景を思い出した。ここでも、東日本大震災の縁で、数奇な運命を感じた。

定期航路の経営体系が変わったため、市有船舶の入札が昨年11月に行われていた。最低売却価格は税抜きで1700万円だという。

記録的な寒波があった1月25日、静からこの地を離れていった。
それ以降、この地に帰港していない。

船の後姿を見ていると、遠い遠い世界で第3の人生を送るのかと一抹の寂しさを覚えた。



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