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2015-03-10

東日本大震災の供養 補陀寺本堂千体の仏像

官舎から歩いて数百歩のところにある古刹(こさつ)補陀寺(ほだじ)。

あまりに近すぎたため、このたびようやく山門をくぐった。

境内には観音堂が建立している。八角堂が主流の中で六角形の観音堂は全国的にも珍しい。

平安時代の末期に名取老女が奥州を巡り、三十三カ所に観音堂を造った伝説があり、六角堂は奥州三十三観音の三十番札所となっている。

住職の案内で本堂に。

東日本大震災で亡くなられた人の供養にと、埼玉県春日部市在住の彫刻師 岩松拾文さんが中心となって寄せられた観音像1,000体が奉納されていた。

北海道から沖縄までの4歳から92歳まで、高さ20センチの仏像を彫り背面には祈願文が書かれてある。

そのうち150体が1年に1回、台東区浅草公会堂で一般公開されているという。

表情が違う仏像からは厳粛な雰囲気が伝わってきた。

明日は東北の長い長い一日、鎮魂の日。
気仙沼の地で犠牲者の冥福を祈りたい。


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