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2014-12-06

井上ひさし小説と同じ地名 津波でキリキリの面影なく

 岩手県上閉伊郡大槌町吉里吉里にブラリ。井上ひさしの長編小説『吉里吉里人』と同じ地名だったため、一時期ブームだった場所を訪れた。

 小説の設定は、宮城県・岩手県の県境付近にある。東北地方の一寒村。気仙沼市あたりも候補地となる。

 ここは、気仙沼から約90キロの場所。

 現場に足を踏み入れて、被害の大きさにがく然とした。

 JR山田線の駅である吉里吉里駅も流され見る影もない。橋の欄干も津波の爪痕が残り、今も傷が癒えていない状態。

 元の生活が戻るまで、まだまだ時間がかかる感じがした。

 津波の被害を受けながら、海が見える橋の欄干には同町のゆるキャラ「おおちゃん」が微笑んでいたのが、ちょいと心が和んだ。


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