2016-10-23

帆船「日本丸」一般公開 マストからロープ幾重に延びる

見上げると、高いマストからロープが幾重にも伸びていました。
金曜日から、『日本丸』が広島港に入港。今日は一般公開が行われました。

「ワッショイワッショイ」。甲板で聞こえてきた声は、二つに割ったヤシの実を使った甲板磨き。公開では、この方法で船首から船尾まで作業を行います。


マストの下は、引いたり伸ばしたりして帆を操作するロープを「動索」と、マストを固定するステイのような動かないロープを「静索」があります。滑車のついた「動索」をすべて人力で行います。

船には、奇数は右、偶数は左というちょいとしたルールがあります。針路を右(面舵)にするときは汽笛が1回。針路を左(取舵)にするときは2回鳴らします。
ルールを忘れないように、この船も船室の部屋番号は右側が奇数、左側が偶数になっていました。

船のいたるところに、進水したときのエンブレムがありました。すでに32歳。生徒たちも、この船でハワイまで行っていました。

船内では、GPSを使った計器がズラリ。生徒は星を見て現在地を判断する天測航法も学習していますが、最近は関数電卓で計算できるそうです。今では便利な世の中になってきました。

火曜日の朝に広島を出航します。お見送りはできませんが、帆船のことをちょいと知った一日でした。

日本丸は、昭和59(1984)年2月15日に住友重機械工業浦賀工場で進水。全長110メートル。メーンマストの高さは44.4メートル。世界最大級の帆船として、すべて国内で行われた初純国産の大型帆船です。



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